
ランニングの量、強度の急激な変化が最も簡単にコントロールできることだと思います。そこで、目標とする大会に対してのトレーニング計画の見直しや、目標そのものを変更することが必要かもしれません。ストレッチングが行われていないとか、栄養補給がされていないなどという場合にも、筋の疲労が原因によるオーバーユースの可能性が高くなります。腸脛靱帯に直接かかわる大腿筋膜張筋や大臀筋だけでなく、ほかの筋の疲労によりランニングフォームが崩れ、それにより腸脛靱帯への負担が増えてしまう場合がありますので、全身のストレッチングを毎トレーニング後に入念に行うことをお勧めします。
腸脛靱帯炎に有効なストレッチングは写真1〜8のようなものです。腸脛靱帯は大腿筋膜張筋(ズボンのポケットの辺り)と大臀筋の付着部より続き、大腿部の外側を通り脛骨外顆(膝下の外側)に付着する大腿筋膜の厚くなったものです。したがって、これらを伸ばすような姿勢を考えます(写真1、2)。また、大臀筋も影響しますので、そのストレッチングも併せて行うようにしてください(写真3、4)。さらに大腿四頭筋、ハムストリングス、腰のストレッチを行うことをお勧めします(写真5〜8)。

栄養補給は、エネルギーの補給はもちろんのこと、筋の疲労回復を目的としてタンパク質やアミノ酸の摂取を考えた食生活の改善や、サプリメントの補給を計画的に行うようにしましょう。このようにトレーニング計画にストレッチングや栄養補給までを取り入れることにより、オーバーユースを予防するようにします。
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